今回は2シーズン目を迎えたROBERT GELLER(ロバート・ゲラー)を紹介します。
デザイナーであるロバート・ゲラーは1976年ドイツのハンブルグ生まれ。マーク・ジェイコブスの下で4回のニューヨーク・コレクションを経験後、アレキサンダー・プロコフと共に「CLOAK」を立ち上げ、5回のコレクションを展開しました。
CLOAKは2003年VOGUE/CFDA補助金賞、2004年にはECCOドマーニ賞を受賞するなど輝かしい結果を残しています。
2005年にはレディースブランド「HARALD」を発表し、2007年秋冬コレクションよりメンズライン「ROBERT GELLER」を立ち上げました。
最近雑誌などでニューヨークブランド特集がよく組まれている中、一際目立った存在になりつつあります。
特に「GAP PRESS」では大きく掲載があり、今後も非常に期待されるブランドとなっていくのは間違いありません。
当ショップにおいてもオープンと同時期に産声を上げたブランドという事もあり、私自身非常に思い入れを深くもっています。
このブランドを取り扱うきっかけになったのは、下の一枚の写真からでした。
これを見た時に「追い求める理想のスタイル」を持ったブランドだと直感的に感じた私はすぐにメーカーに電話し、無理を言って何とか展開させてもらえる事になりました。
このブランドの特徴は、1つ1つがシンプルながらも存在感のあるアイテムが多く、コーディネートに組み込みやすい所です。もう1つは昔から存在する定番アイテムなどを現代的にタイトにする事により、服好きの方をうならせられるアイテムとなっている所でしょうか。
知名度はまだ低いブランドですが、今後要チェックですよ。
ちなみに今期のシャツ系はシワ感たっぷりで非常に愛嬌を感じます。
シルクについて
今回は最近個人的に興味深く感じる素材シルクに焦点を当ててみました。
シルクの生産は紀元前3000年頃から中国で始まったとされており、その後ヨーロッパ各地からアメリカ大陸に広まりを見せていきました。日本にも弥生時代には既に存在していたとされています。やはり昔から高価であった為、貴族的な人達に重宝される素材であった事に間違いありません。
歴史はこの辺までとして、次はシルクの素材特性についてお話します。
利点としては、軽い、柔らかい、丈夫、吸湿性・染色性・通気性の良さがあります。
欠点としては、しわになりやすい、毛羽立ちやすいなどがありますが、最近のシルクを使った服などには、その欠点をあえて生かした物があります。
当店にもシルクを使ったアイテムが数点あり、どのアイテムも着用する度に少しずつ経年変化する物ばかりです。しわや毛羽立ったりする事により、ヴィンテージ感が生まれ、より愛着の湧くものとなっていきます。レザーではよく聞く『味が出る』をシルクでも是非体感して頂きたく今回着目してみました。
下の写真は、今店頭にあるシルクを使ったアイテムをズームで撮ってみました。
LABEL UNDER CONSTRUCTIONのカーディガン。シルク100%でWASHをかけた上、毛羽立たしている為デザイナーもサイズを一定にするのが非常に難しいと言っていました。
ROBERT GELLERのスラックス。バーズアイの織柄で古着の要素を感じさせるワイドなシルエットです。以前のマルタン マルジェラを彷彿させます。
FALIERO SARTIのストール。ドレッシーに感じる光沢感にあえてシワ感を与える事により、スタイルを問わないアイテムへと昇華させています。
本日の店内にて
今回は本日撮った店内写真をご紹介します。
春夏商品がかなり入荷した事もあり、店頭も賑やかな感じになってきました。
GIORGIO BRATO+ROBERT GELLERコーナー
ADAM KIMMELコーナー
LABEL UNDER CONSTRUCTIONコーナー
FALIERO SARTI+ROBERT GELLERコーナー
ちなみにROBERT GELLERのシャツ・スラックス・小物などが明日入荷予定となっていますので、今よりも更にボリュームを感じて頂けると思います。
種類・サイズ共に今が一番充実しておりますので、是非このタイミングで見にいらして下さい。
PARISにて
今回は先日行ってきたパリ出張時の写真をご紹介します。
パリのセレクトショップコレットは毎回来る度に寄るのですが、相変わらずお客様が多く賑わっておりました。その中で最も私の目を引いたのがトルソーが着ていたADAM KIMMELのジャケットでした。ちなみに前回のブログで紹介したワッフルジャケットです。
パリ最大規模の合同展示会TRANOIです。レクレルールのオーナーであるアルモン アディダさん主催という事もあり、かなり多くのブランドが毎回出展しています。デザイナーのジャスエムビーやマイケル タピアなどもおり、ちょっとミーハーですがテンションが上がりました。
この薄気味悪い金属でできた人体が、とあるブランドの展示会の1階にいつもあるのですが、なぜか興味がそそられ見る度に欲しくなります。いつか迎えにいきたいです。
この写真はパリの何処にでもある風景ですが、何気なく撮ってみたらすごく自分には印象的な一枚でした。何か人生を考えさせられるような感じです。
クリスマスシーズンでもないのに、凱旋門に続くシャンゼリゼ通りにきれいなイルミネーションが。パリに来たら絶対見たくなる風景です。
今回は服の事にあまり関係なかったのですが、また追って次シーズンのブランド報告しますのでご期待下さい。
GIORGIO BRATOについて
今回は当ショップにてレザーアイテムを展開しているGIORGIO BRATO(ジョルジオ ブラット)を紹介します。
デザイナーである『GIORGIO BRATO』はC-DIEM・エンリーベグリンなどでキャリアを積んだ後、2003年に父親からレザータンナーの事業を引き継ぎ、自身のブランドを立ち上げました。
天然染料を使用した染色方法(ベジタブルタンニングなど)は、彼にしかできない唯一のものであり、全て手作業で行う為色合いなども全く同じものは存在しません。
ヴィンテージレザーを巧みに再現しつつ、ボディーラインを意識したタイトシルエットが特徴です。
今期からレザーはGUIDI社・木型はC-DIEMのものを使用したシューズが出るなど、今後の展開がより楽しみなブランドの1つです。
今期初めて出したジャケット型です。色・フィット感共にすばらしい出来です。
上の写真が木型C-DIEMのものです。素材はバッファローを使用していますが、非常に軽く、履きこめばかなり味が出てきます。
ADAM KIMMELについて
今回は先日入荷したばかりのADAM KIMMELについてご紹介します。
このブランドは1940~50年代頃のニューヨークのアメリカンアイコン的な人物のファッションからインスピレーションを受けており、今シーズンは特に50年代後半に焦点を定めて、その中でも当時のアイコンであった「ニール・キャサディ」と彼を取り巻く仲間達に着目しています。ニールは詩人であり、ヒッピーのカリスマ的な存在で、のちに彼をモデルとした映画が出るなどその時代を象徴する人物でした。
下の写真左が二ール キャサディ
ADAM KIMMELの服の特徴はなんといっても素材・シルエットにあると思います。素材は一から自身で考え作って行く為、他にない独特な雰囲気を持っているのですが、昔に見たり着たことのあるような懐かしさを感じさせてくれます。
シルエットもゆったり目と思われがちですが、決してそうではありません。着方によってサイズ選びも変わるのですが、基本的にはシャープです。私の印象はモードとアメリカの要素をうまく融合した感じです。
ちなみに今回の『Pitti Immagine Uomo(フィレンツェで行われる大規模な合同展示会)』では、特別招待ゲストとして招かれています。以前にマルタン マルジェラ・クリス ヴァン アッシュなども招待された事があるだけに、このブランドの注目度がうかがわれます。
長々と説明してしまいましたが、ADAM KIMMELの袖を通すとわかる着心地を是非一度当店で味わってみて下さい。
下の写真のジャケットが今期の素材の中で一番インパクトがあります。でも着ると案外落ちついて見えるのは不思議です。
Blog Start
この度Liberte(リベルテ)のブログをスタートする事になりました。ホームページでは伝えきれない今を色々な観点からご紹介していきますので、何卒宜しくお願い致します。
2007年8月のオープン以来、多くのお客様にお越し頂き、言葉では言い表せないほど感謝しております。
当ショップをご愛顧頂き本当にありがとうございます。
今後もご期待に応えられるよう、魅力あるショップ作りを目指しますので応援宜しくお願い致します。
またこのブログを通じて当ショップを初めて知って頂いたお客様も一度足を運んで頂きたく、友人の家にいる感覚に近いものを感じて頂ければ幸いです。少しわかりにくい場所ではありますが、是非お越し下さいませ。
それでは文章に自信のない私ですが、今後共宜しくお願い致します。
Liberte(リベルテ)
主な取り扱いブランド
ADAM KIMMEL(ニューヨーク)
ROBERT GELLER(ニューヨーク)
GIORGIO BRATO(イタリア)
FALIERO SARTI(イタリア)
LABEL UNDER CONSTRUCTION(イタリア)
住所:神戸市中央区江戸町100番地 高砂ビル201
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